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擦り傷・切り傷の処置

Jan / 13 / 2023

日常生活の中で、ちょっとした擦り傷、切り傷ができた経験ありますよね。
家庭でする処置の方法をお伝えします。

<家庭でする処置方法>
① 傷口を水道水で十分に洗う:少々の出血であれば流水で洗うことで止血します。また、傷に砂、ゴミがついていると感染の原因となる場合があります。
傷口の周囲の皮膚も含めて十分に洗いましょう。

※消毒薬は不要!!
消毒薬を使うと一部の細菌を殺すことができますが、消毒薬は傷ついた組織に対しても毒性を持ってしまうため、傷口に直接使用してしまうと、かえって傷の治りを悪くしてしまうことがあります。

② 止血する:出血がおさまらない場合、直接圧迫と挙上して止血します。
直接圧迫・・傷口をガーゼやハンカチなどで直接抑え、しばらく圧迫する方法。
※傷口より心臓に近いところを包帯できつく巻くとかえって出血がとまりにくくなることがあるので注意しましょう。
圧迫後は傷部分を心臓より高い位置にする。・・心臓との高低差をつくることで、その部位の血圧を下げることで出血を抑えることができます。

③傷を覆って保護する:創傷被覆材を使う。(市販ではキズパワーパッド、カットバンモイスト、ネクストケア等があります)

※絆創膏は不要!
以前は傷口を乾かして”かさぶた”を作ることで治すという考え方でしたが、
現在は、滲出液を保持して傷口がしめったままの方が良いという考え方に変わってきています。
湿潤療法:創傷被覆材を使い湿潤環境にすることで細胞増殖も遮られないので”かさぶた”ができず、なめらかな表皮を再生することができます。

以下のような場合は、病院で医師の診断を受けてください。
• 深い刺し傷や切り傷(特に錆びた釘などを踏んだ場合や錆のあるのこぎり等での切り傷)
• 大きな傷
• 動物のかみ傷
• 汚染が強い傷
• ギザギザした傷(血の巡りが悪い組織が残っている傷)
• 化膿した傷
• 出血がなかなか止まらない場合
• 糖尿病や動脈閉塞症など傷の治りが悪くなるような持病がある場合
• 副腎皮質ホルモンや免疫抑制剤など免疫力を低下させる薬を飲んでいる場合

擦り傷、切り傷ができた時、まずは水道水で十分に洗うことをして下さい。